ボイラーの取り扱い 14 ボイラーの劣化と損傷

1.ボイラーの腐食についての説明で間違っているのはどれか

(1)内部腐食のうち最も多いのは点食である

(2)グルーピングはフランジなどの湾曲部に発生しやすい

(3)腐食を発生する要素の一つに電気化学作用がある

(4)低温腐食は煙道の低温部などに発生する

(5)重油に含まれるバナジウムは低温腐食の原因である



2.グルーピング(溝食)とはどんな腐食か

(1)ボイラー水中の酸分によって起こる腐食

(2)ボイラー水中に油脂分を多く含む場合にできる腐食

(3)ボイラーの負荷に大きな変動が多いときに起こる腐食

(4)掃除しにくい箇所にスケールがたまって起こる腐食

(5)ボイラー内全面に一様にできる腐食



3.ボイラーの内面腐食に関して間違っているものはどれか

(1)給水中に含まれるO2・CO2などの溶存気体は鋼材の腐食の原因になる

(2)腐食は一般に電気化学的作用などにより生ずる

(3)腐食の形態によって全面腐食とピッチングやグルーピングなどの局部腐食がある

(4)高温のボイラー水中で濃縮した水酸化ナトリウムと鋼材が反応して腐食することを高温腐食という

(5)酸消費量を調整することにより水中での鉄のイオン化を減少して腐食を抑制する



4.孔食(ピッチング)に関して間違っているのはどれか

(1)孔食とはボイラー板面に点々と各所に発生する小さい円形の腐れである

(2)孔食とは主として触水面に生じる

(3)孔食はpHの値が12以上のボイラー水中で発生する

(4)孔食を防ぐには給水中の空気やその他のガスの混入を防がねばならない

(5)発生した孔食の錆は迅速に取り除かねばならない



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解説



ボイラーは使用時間の経過とともに次第に種々の劣化現象を生ずる

取り扱いの間違い・保守管理の良否・製造工程での材料の欠陥・工作の良否などが使用に伴って徐々に欠陥となって現れることもある

それについては早期発見・保全処理を取る必要がある

腐食はボイラーに最も起こりやすい損耗である

腐食の原因~内面腐食

1.給水の水処理が正しく行われていないこと

2.ボイラー水の化学処理が正しく行われていないこと

3.ボイラー休止中の保存法がよくないこと

4.酸洗浄に不手際があったこと

5.蒸気部が高熱に触れて蒸気分解を起こしたあるいはボイラー水の循環不良により局部的な過熱が起きたこと

6.材料を形成加工・溶接加工した際に生じた応力の処理が不十分だったため応力が残留していること

腐食の原因~外内面腐食


1.外面が水分・湿気を帯びたこと

2.継手・ふたの取り付け部からの漏れがあったこと

3.燃料の成分(硫黄分・バナジウム)によること

外面腐食として燃料の成分(特に重油に含まれる硫黄分)は燃焼により二酸化硫黄(亜硫酸ガスSO2)から排ガス中の水分と化合して硫酸の蒸気となり炉内の低温部及び煙道で硫酸となって本体・エコノマイザ・空気予熱器などを腐食させる(サルファアタック)

バナジウムは過熱器などの高温腐食の原因となる(バナジウムアタック)



グルーピング(溝食)とは細長く溝状を呈する割れを伴う局部腐食の一種

グルーピング対策


1.急熱・急冷を避け(負荷変動を少なくする)不動膨張させない

2.発生しやすい箇所には火炎を集中させない

ボイラーにおける腐食原因は給水中に含まれた溶存気体(O2・CO2)や水に酸性反応を与える種々の化合物などの溶解塩類及び電気化学的作用などがある

腐食は鉄がイオン化することによって生じる

特に濃度の高い水酸化ナトリウム(カ性ソーダ)と反応して腐食することをアルカリ腐食という

孔食(ピッチング)とは内面に発生する粟粒・豆粒大の点状の局部腐食の一種で原因は水に溶存するO2・CO2の作用である

ピッチング対策


1.脱酸素剤や脱気器による酸素の除去

2.ボイラー水を弱アルカリ性に保つこと

孔食発生の原因はボイラー板とボイラー水との局部電池が形成されること

局部電池はボイラー水に酸素が含まれていたり炭酸イオン・硫酸イオン・塩素イオン等有害イオンの濃度が高い場合に生ずる

孔食の際発生した錆は内面清掃の際に取り除く





解答

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